巻き爪・陥入爪
当院の治療指針
陥入爪:
主に足の爪の側縁が外側の皮膚(側爪郭)に食い込んで、痛みと炎症を起こす状態です。疼痛や側爪郭の発赤腫脹、感染、不良肉芽などの症状を生じます。第一趾に発生することが多く、原因は深爪や靴であるとされています。
塚越 卓(分担執筆). 足の爪がはがれたときの応急処置, 剣道医学Q&A(第3版),財団法人 全日本剣道連盟, pp122, 2014より引用
ほとんどの陥入爪は正しく爪を切ることや、
側爪郭の保湿・ケアだけで症状を予防できる
ことより生活習慣病といえます。
巻き爪:
爪甲の横彎が強くなった状態をいいます。変形が高度になると爪甲の先端が筒状となります。巻き爪に陥入爪を合併することもあります。
治療法
- 超弾性ワイヤー(マチワイア)による矯正が主流です(自費診療)。
- 爪にワイヤーを通す穴を注射針であけるだけなので麻酔も必要ありません。
- ワイヤーにより陥入部が矯正されて、直ちに疼痛が消失します。
- 発赤や肉芽形成などがある場合は、それらを治療してからの処置となります。
- QOLを考慮して根治術を行った方がよい場合もあります。