外傷・熱傷など

形成外科は創傷治療(治癒)を専門とする診療科です。切り傷、熱傷(やけど)、擦過傷(すりきず)などは、受傷部位によっては瘢痕拘縮(ひきつれ)をおこして手術が必要になることがあるので初期治療が大切です。また、損傷の程度により植皮術、マイクロサージャリーPRP療法などの手技をもちいることもあります。

切り傷

  • 出血部はガーゼ、タオルなどで圧迫してください。
  • 頭部、顔面は特に出血量が多く動転すると思いますが、出血部を枕状に折りたたんだガーゼ、ハンカチなどでピンポイントに圧迫してください。
  • 抗血栓薬を服用していると出血が止まりにくいですが、同様の処置をおこなってください。
  • 指に輪ゴムを巻き付けて止血するのは良い事ではないのでやめましょう。 
  • スライサーによる指先の皮膚欠損は、指先の角質層が厚いので見た目より欠損範囲は狭く、ほとんどが自然に上皮化します。スライスされた皮膚片はもとの部位に縫合(縫い合わせる)することで治癒を促進し、疼痛も緩和しますので持参して下さい。
  • 指の神経が切断されている場合には顕微鏡を用いて神経縫合をおこないます。

熱傷

  • 水道水で冷却してから受診してください。直後より冷却することにより熱傷の深達を遅らせ、疼痛を緩和します。
  • 水疱は破らないほうがよいですが、ケースバイケースで処置します。
  • 2~3週間で治癒(上皮化)する場合は瘢痕(傷跡)は残りません。ただし、紫外線による色素沈着をおこしやすいので遮光は必要です。
  • 1週間程度で熱傷深度が判明するので、上皮化までの予測がたちます。
  • 深達性の場合は上皮化までの期間が長くなり、瘢痕治癒となり“あと”が残ります。 

コールタールによる顔面(眉毛)熱傷
タールやけど1タール2ブラシ 
舗装工事中にコールタールを浴びて受診しました。局所麻酔後にブラシにてタールを除去したのち熱傷処置をします。

擦過傷

  • ほとんどは自然治癒しますが、砂利などの異物はブラシを使い洗い流さないと外傷性刺青(入れ墨)となります。また、上皮化後は熱傷と同様に遮光による色素沈着予防が必要です。
  • 部位、創傷深度によっては瘢痕治癒となることがあります。